バックパック完成
バックパックが完成しました。
これは、一年の規定カリキュラムを修了し、個人プロジェクトとして制作した2作目になります。
私の通っている教室では、カリキュラムを終了すると、各自が作りたいものを、各自でデザインし、型紙作りから素材選びまで、自由にすることができます。今日は、それぞれの要素について簡単に説明していきたいと思います。
デザイン
デザインについては、私の場合は何種類か作ってみたい物をスケッチブックに描いてイメージをつくり、教室に持ち込みます。そして、先生から、それぞれのデザインについて実際に作る場合にどんな技術が必要になるか、革での作成が可能かどうかについてのアドバイスを受け、最終的に着手するプロジェクトを決めます。
型紙おこし
デザインを決めたら、型紙おこしです。この工程には、結構な時間がかかります。型紙の出来が、作品の出来に大きく影響を与えるので、出来上がりの大きさだけでなく、革のつなぎ目については革の厚みも考慮して慎重に行う必要があります。
既製品のカバンを買ったら考えもしないような細かい部分まで全て型紙を起こします。型紙は、革を切るときはもちろん、革を繋ぎ合わせたり、金具を取り付ける場所に印を付ける時にも使われ、作成開始から完成までずっと脇においていつでも使える状態にしておきます。
ここで学び始めて約二年、比較的シンプルで二次元的な作品については自分で型を起こせるようになりましたが、カバンのような立体的、三次元的な作品のプロジェクトについては、まだまだ先生からの細かいアドバイスが必要です。
一年コースを終わってない方で、どんどん自分で型をおこして作りたい物を試作している方がいらして感心していたのですが、本職は建築士ということでした。三次元の物体を型に起こす専門家ということで妙に納得してしまいました。
次の作品はまだアイデアが固まっていないので、1ヶ月ほどは革を使って家具類を加工(カバーをつくったり、内側を貼り直したり)する作業をしようと思っています。
バックパック材料:
革ーグレインカーフ イタリアンレザー(茶、赤)
糸ー麻、マルチカラー(日本の麻専門店で購入)
カリキュラムの紹介
私がレザーについて学んでいるアトリエのカリキュラムの紹介です。プログラムは3ヶ月=1学期 ( 週1で各12クラス)で4学期でプログラム修了という構成になっています。各学期は、
初級 火曜
中級 水曜
上級 木曜
マスタリー 金曜
クラスは終日(朝10時から夕方6時まで)なので、それを一年間続けるとなると時間的にも金銭的にもそれなりの心構えが必要かもしれません。
また、上記の平日日中の4日に加え、火曜の夜には初級者向けの2時間のクラスがあります。この夜のクラスは、行きたい時に申し込みをして参加できるので、興味はあるけれど一年間コミットできるかわからないという方がお試しで始めるのに便利です。私もこの夜間クラスから始めました。
基本的にここの教室は平日の日中に開催されるので、多くの会社勤めの方にとって受講は現実的ではないですよね。平日のクラスをとっている生徒さんは、専業主婦の奥様方、サービス業で平日がお休みの方、自営業で時間の融通をきかせやすい方のようです。
でも、私のような会社勤め人にも道はあります。それは、土曜クラス。土曜は混合レベルのクラスになっているので、完全な初心者の方から既に1年コースを修了したベテラン?まで受講可能です。一クラス8名という定員枠があるのでそこさえクリアできればですが。
ただ土曜クラスは10時から5時なので平日に比べると一時間短い! でも受講料は同じです。午前中3時間、ランチを挟んで午後3時間って、好きなことをしているとあっという間です。
とは言え、他に選択肢はないので私は土曜クラスの主となっております。
指導は受講者の進捗に応じて先生が巡回して教えてくれるという形式で、基本的には半マンツーマン。疑問があれば何度でも質問できるのはいいですね。
私のとっている土曜クラスは基本的に平日は仕事をしています、という人々の集まりです。仕事を通じてでは知り合えないような方々とお友達になれるのも趣味を持つ楽しみの一つです。
父の日のプレゼント
形の残る手作りのプレゼントを、父に贈るのは初めてかもしれません。
(2018年5月製作)
読書家な父です。
70歳のお誕生日にipadを贈ったので、キンドル本も読んでいるようですが、月刊誌の購読は紙ベースが好きなようです。今回のブックカバーは、そんな父の愛読誌のサイズA5に合わせました。
今年2月に母と共に遊びに来てくれた時に、一緒に革の色を選びました。
元気に長生きして、長く使ってもらえたらいいなと思います。
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革
- 外側ー牛革(イタリアンレザー)茶ー恩師の在庫から購入
- 内側ー牛革 緑(革専門店で購入)。恩師の名前を言ったら問屋価格で販売していただけました。
糸
コットン100%、ダークグレイ
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義母への誕生日プレゼント
遠方に住む義母への早めの誕生日プレゼントとして製作しました(2017年7月)。
ノートブックカバーです。
義母は、とても几帳面にメモを取る方なので、持ち運びに便利なB6サイズに。無印良品の「滑らかな書き味のノート」を添えて。
材料:
革はスムースカーフ
- 本体ーオレンジ系の赤(義母の好きな色)
- ポケットーバーガンディ
糸はコットン100%
- バーガンディ
レザーが好きです
2年ほど前(2016年7月) から革の鞄作りを習っています。
若い頃(子供の頃)から鞄が大好きでした。
特に革の鞄。
いわゆる高級ブランド品に興味をもったことはなく、高くて手が出なかったというももちろんありますが。デザイン、持った感じのフィット感、色合い、そんなものに一目惚れをしては鞄を買うことが多くなってきたのは30代半ばあたりからでしょうか。そこそこ仕事が安定して、独身で自由になる時間もお金も相対的に多かったので。
2009年にアメリカに来てからも随分買いました。オンラインで眺めて、セールのタイミングを待って、なんだかんだと理由をつけては買う。この大きさの鞄が必要だとか、仕事を頑張ったご褒美にとか、日本から持ってきたのを使うのがもったいないから(訳わかりませんよね、これ)、とか。
随分、時間とお金を無駄にしたものです。
アメリカに来てから買った鞄で凄く好きで大事にしたものって、ほとんどないように思います。この頃買ったカバンはほぼ処分しました(メルカリのようなサイトで安く売りさばきました)。
多分、鞄自体を凄く気に入って買ったわけではなく、買い物よって出るといわれる快感ホルモン による一時的な喜びを求めて買ったからではないかと思っています。
もしくは、日常生活から得られていない何かを補おうとしてだったのかも。
それはさておき、鞄を買っても買っても満足することがないことには、薄々気付き初めていました。
ある週末の朝、ジムの帰りに近所の鞄屋さんにふらーっと入って、ぼんやりと「私を幸せにしてくれるアイテム」がないか探したものの、もちろんピンとくるものはなく。何点か写真をとって、また来ますといって店を後に。
その後、夫とその親友Aとブランチをする予定だったので、汗だくのジム服のままカフェへ向かい合流。撮りたてのカバンの写真を見せながら、それぞれのカバンの何が「イマイチ」なのか、私だったらどう作るか(作ったこともないのに)を熱弁。いつものことなので夫は普通に聞き流し。が、友人Aは「カバン好きなの?習ったりしたいと思っている?」と思わぬ発言。
「どういうこと?」と私。
「知り合いでフランスの伝統的な工法の革製品の作り方を教えている人がいるよ」と友人A。
実は、この友人A自身もカバン(革ではない)に関わるビジネスをしていて、その関係で知り合った人だとのこと。
その後、その先生の連絡先を入手、メールをして翌週には教室の見学に行きました。我ながら素早い行動でした。パッションです。
初めて工房(入り口側はショップになっていて、奥が教室兼工房になっていました)に入った時に感じた革の匂い、今でも鮮明に覚えています。
この教室との出会いが私の人生を大きく変えることになりました。
このブログでは、この教室のプログラムについての紹介と、習ったことの備忘録を記していきたいと思っています。