革漉きは難しい
シンプルなトートバッグを作成中です。
普段は先生の方針もあり一度に一点のみ作成なのですが、今回は妹と義理の妹のプレゼント用も合わせて3点同時に作る許可を頂きました。
革を切り出したところです。
外側が赤、メタリックブラウン、緑。
内側がそれぞれメタリックブラウン、シルバー、グレーの組み合わせの予定です。
3点同時に作成することにしたのは、妹たちにプレゼントしたいということに加えて、同じ作業を3点分繰り返す=練習ができると思ったからです。
特に、課題の革漉きです。
革漉きは、プロジェクトの前半に集中するので、いつも慣れては忘れの繰り返しで、なかなか上達しない気がしていたんですね。
今回は比較的大きな作品用に革漉き機を繰り返し使い身体でコツを掴みたい! ということで、丸半日、工房の革漉き機を占拠してしまいましたが、色々な気付きがあり掴めたコツもあるので、備忘録として。
1. 椅子の高さは少し高めに。
これまでは椅子をかなり低めに設定していたのですが、先生の作業する姿を見て、高めの方が革を送る時にはサポートがしやすいことに気付きました。
2. 革を送るときは左手をしっかり使ってコントロールする。
これは、繰り返し注意されてきた点ですが、1時1点作成だとすぐに忘れてしまって、左手がお留守になってしまっていました。今回は繰り返し自分に言い聞かせて定着を狙っています。
3. スピードは足でコントロール。
当たり前ですが、すぐに手で何とかしようとしてしまうんですよね。とにかく、ゆっくりスピードで丁寧に、丁寧に。
4. ナイフはマメに研ぐ。
これも当たり前ですが。研ぎ方は教えて頂いているので、一応、研ぐ格好はできます。こんな感じ。
研いだあとは一応、漉きやすくなります。でも、先生が砥いでくれたあとの方が全然、効果があります。砥石の接触度合いか、圧力のかけ方か角度か、研ぐ時間が短いのか。。。もう少し研究しないといけないです。
今回は鞄毎に種類の違う革を使っているので、同じパーツでも厚さの調整が必要で思いの他、効率が悪かったです。
これは内装のポケット用。ムラがありますね。その上、ポケットとしては分厚すぎるということで、やり直して更に薄く漉きました。
これはメタリックブラウンの一点の内装用です。とても柔らかい仕上げのせいか、均一に漉くのが中々難しい革でした。
もう一度位、革漉きデーを持てると、革漉きに対する苦手意識を克服できそうな気がします。