かすみ革工房のブログ

趣味の革工芸にまつわる諸々を綴っています。

レザーが好きです

2年ほど前(2016年7月) から革の鞄作りを習っています。

 

若い頃(子供の頃)から鞄が大好きでした。

特に革の鞄。

いわゆる高級ブランド品に興味をもったことはなく、高くて手が出なかったというももちろんありますが。デザイン、持った感じのフィット感、色合い、そんなものに一目惚れをしては鞄を買うことが多くなってきたのは30代半ばあたりからでしょうか。そこそこ仕事が安定して、独身で自由になる時間もお金も相対的に多かったので。

 

2009年にアメリカに来てからも随分買いました。オンラインで眺めて、セールのタイミングを待って、なんだかんだと理由をつけては買う。この大きさの鞄が必要だとか、仕事を頑張ったご褒美にとか、日本から持ってきたのを使うのがもったいないから(訳わかりませんよね、これ)、とか。

随分、時間とお金を無駄にしたものです。

アメリカに来てから買った鞄で凄く好きで大事にしたものって、ほとんどないように思います。この頃買ったカバンはほぼ処分しました(メルカリのようなサイトで安く売りさばきました)。

 

多分、鞄自体を凄く気に入って買ったわけではなく、買い物よって出るといわれる快感ホルモン による一時的な喜びを求めて買ったからではないかと思っています。

 

もしくは、日常生活から得られていない何かを補おうとしてだったのかも。

 

それはさておき、鞄を買っても買っても満足することがないことには、薄々気付き初めていました。

 

ある週末の朝、ジムの帰りに近所の鞄屋さんにふらーっと入って、ぼんやりと「私を幸せにしてくれるアイテム」がないか探したものの、もちろんピンとくるものはなく。何点か写真をとって、また来ますといって店を後に。

 

その後、夫とその親友Aとブランチをする予定だったので、汗だくのジム服のままカフェへ向かい合流。撮りたてのカバンの写真を見せながら、それぞれのカバンの何が「イマイチ」なのか、私だったらどう作るか(作ったこともないのに)を熱弁。いつものことなので夫は普通に聞き流し。が、友人Aは「カバン好きなの?習ったりしたいと思っている?」と思わぬ発言。

 

「どういうこと?」と私。

 

「知り合いでフランスの伝統的な工法の革製品の作り方を教えている人がいるよ」と友人A。

 

実は、この友人A自身もカバン(革ではない)に関わるビジネスをしていて、その関係で知り合った人だとのこと。

 

その後、その先生の連絡先を入手、メールをして翌週には教室の見学に行きました。我ながら素早い行動でした。パッションです。

 

初めて工房(入り口側はショップになっていて、奥が教室兼工房になっていました)に入った時に感じた革の匂い、今でも鮮明に覚えています。

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この教室との出会いが私の人生を大きく変えることになりました。

 

このブログでは、この教室のプログラムについての紹介と、習ったことの備忘録を記していきたいと思っています。