バックパック完成
バックパックが完成しました。
これは、一年の規定カリキュラムを修了し、個人プロジェクトとして制作した2作目になります。
私の通っている教室では、カリキュラムを終了すると、各自が作りたいものを、各自でデザインし、型紙作りから素材選びまで、自由にすることができます。今日は、それぞれの要素について簡単に説明していきたいと思います。
デザイン
デザインについては、私の場合は何種類か作ってみたい物をスケッチブックに描いてイメージをつくり、教室に持ち込みます。そして、先生から、それぞれのデザインについて実際に作る場合にどんな技術が必要になるか、革での作成が可能かどうかについてのアドバイスを受け、最終的に着手するプロジェクトを決めます。
型紙おこし
デザインを決めたら、型紙おこしです。この工程には、結構な時間がかかります。型紙の出来が、作品の出来に大きく影響を与えるので、出来上がりの大きさだけでなく、革のつなぎ目については革の厚みも考慮して慎重に行う必要があります。
既製品のカバンを買ったら考えもしないような細かい部分まで全て型紙を起こします。型紙は、革を切るときはもちろん、革を繋ぎ合わせたり、金具を取り付ける場所に印を付ける時にも使われ、作成開始から完成までずっと脇においていつでも使える状態にしておきます。
ここで学び始めて約二年、比較的シンプルで二次元的な作品については自分で型を起こせるようになりましたが、カバンのような立体的、三次元的な作品のプロジェクトについては、まだまだ先生からの細かいアドバイスが必要です。
一年コースを終わってない方で、どんどん自分で型をおこして作りたい物を試作している方がいらして感心していたのですが、本職は建築士ということでした。三次元の物体を型に起こす専門家ということで妙に納得してしまいました。
次の作品はまだアイデアが固まっていないので、1ヶ月ほどは革を使って家具類を加工(カバーをつくったり、内側を貼り直したり)する作業をしようと思っています。
バックパック材料:
革ーグレインカーフ イタリアンレザー(茶、赤)
糸ー麻、マルチカラー(日本の麻専門店で購入)